第1章→事の始まりは…

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「ですよね~……」 「だいたい、この部屋だってちっちぇーウチの店唯一の個室のVIPルームなんだ。それだけでもありがたく思え!!」 「よっちゃん!!男前だよ!!最高!!」 腕組みをして偉そうに言うよっちゃんに、直樹が合いの手をかける。 「直樹、俺が男前なんて生まれた時から知ってんだろ?」 「それは知らなかった!!でもよっちゃんが世界一ナルシストなのは知ってる!!」 「お前な………」 すると、ガラガラっという店のドアの音とともに、店員の声が聞こえた。 「いらっしゃいませ!!」 「お、お客が来た!!」 よっちゃんがそう呟きながら部屋の襖を開けた。 「お待ちしてました!!こちらです!!」 よっちゃんは笑顔で客を招く。 こちらです。ってこっちに入れるみたいだけど…… 「お姫様のご登場だ!!」
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