4人が本棚に入れています
本棚に追加
「どこって…」
辺りを見回す。
確かにいない。その場にいたはずの少女が、普通なら驚きの一つ二つ…
「一体…」
謎ばかり増える。
二人は能力者なのか、他にいるのか、少女の行方、どれも分からない。
「お前も知らないか…」
「何…それ…お前は俺が能力者だって知ってたの?」
さっきからの知ったようなしゃべり方、明は何を知っているのか…
「ははは、悪い、いや~お前動揺してたからさ!一昨日使えるようになった時、お前の部屋からからんって音がさ!で、昨日もなるもんだからさ!しかも牛乳飲んでたし」
知っていた、知られていた、しかも明も能力者…他にもいるのだろうか…
「もしかして、小梅もだったり…する?」
Vサイン、小梅も能力者。三人とも能力者だったようだ。
「じゃっじゃあ…まだ他にいたりするのかな…」
「可能性はな、じゃなかったらこんな能力必要ないし」
確かに何の為の能力なのか…
「ねぇ…輝、そのポケットの紙何?」
小梅に指摘されポケットを見ると2つに折られた紙が入っていた。
「なんだ…これ?」
開いてみると女の子らしい字でこう書いてあった。
『次の日曜日、13時に今日オープンのカフェ裏側に来て下さい。三人とも。』
最後の文字さえ無ければとか期待しないでもないがこうやって能力が使えるのが他にいるとかを知ってしまうと身構える必要がありそうにも思える。
「あの女の子から?」
小梅が覗き込む。
近くていい匂いがした。
「どうした?輝、鼻の下伸びてるぞ?」
「なっ、何でもないよ!」
次の日曜日は4日後、それまでは色々相談が必要だと三人で僚へと戻ることにした。
最初のコメントを投稿しよう!