1ページ:牛乳と誓いと爆発娘

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4日間の間に三人とも能力をある程度把握することになった。 ~2日前~ 新たに分かったことはそれぞれ能力を発動するための"飲み物"が違うこと。 輝なら牛乳、明は緑茶、小梅はレモンティー。 ただ輝の場合、コーヒー牛乳でも出現させられることが分かった。 そして制限時間もあり、飲んだ量で決まるみたいだった。 「で、俺の能力はまだはっきりと分かっていないけど…」 そう言って手の上にガラスのコップとパックの牛乳を出現させた。 「存在するものの出現ってのが俺の考え」 コップに牛乳を注ぐ。 「250mlで二つまでの出現、ただこの牛乳のように一個体でたせば中身も出せる」 説明しきった顔の明に輝が手を挙げた。 「よく…意味が分からないです…」 明が説明をしようとした時に小梅が話し始めた。 「要するに普通の状態だと二つまで出現させられるでしょ?でも牛乳って中身が牛乳で外は紙パックでしょ?」 「なるほど…つまり牛乳を液体と紙パックで考えるんじゃなく、紙パックに入っているのが牛乳って考えるとその二つ同時に出せる訳か…」 明がうんうんと頷いて続けた。 「ただし生物の出現は不可だ!」 「ねぇ!金属とかお金とかは?」 輝が質問して、少し考えて明が答える 「出したくない!」 普通に正論。 明と小梅の視線が強く輝に突き刺さる。 「ごめんなさい」 「じゃあ小梅の能力は?」 明がそう言うと小梅はレモンティーを飲んだ。 「外に新しい木が…」 有り得ない速度で成長する苗があった。 「すげぇ…」 二分もかからないうちに立派な桜が咲いた。 「これが…能力?」 「あの桜の意味がよく分からないんだけどね…」 何か意味があるのだろうか… 結局、残り2日間小梅の能力が分からず過ぎてしまった。 「あっ12時30分だ!」 小梅のその一言で三人は軽く身仕度をし四季天へと向かった。
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