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指定された場所、カフェ裏側へとたどり着いた。
するとそこにはない胸の下で腕を組み、ただ者ならぬ威厳をだした少女がいた。
それも陽光館学園の制服を着て、さらに背中にはうざきを形どったリュックをしょっていた。
陽光館では腕に腕章をつけ学年が分かるようになっていて、一年が黄色、二年が緑色、三年が青色になっている。
「なっ…なんで陽光館の制服…?しかも腕章緑って…とっ…年上~!?」
「何?知らなかったの?」
明がさりげなく言う。
「へっ?えっ?何?あの子うちの学生だって知ってたの?」
「当たり前だろ?じゃなかったら俺、ロリコンじゃねぇか!」
「違うの?小学生好きかと…」
そう実際その少女は制服が無ければただの小学生にしか見えないのだ。
「我が名は天夜海里!陽光館学園の制徒だ!ちなみに17貴様らの一つ上だ!」
無駄な意地を張る天夜と名乗る少女。
「で、何のようですかね?先輩!」
「ふん!貴様ら能力者だろ?手合わせ願おうか!」
「手合わせって、くそっ…小梅!下がっておいて!」
この中で能力がよく分かっていない小梅を前線に居させるのは危ない。
しかし輝が言うが小梅の返事がない。
振り向くと小梅は小刻みに振るえていた。
「どうした?」
「いや…いやぁ~!!」
小梅が急に叫びだした。
すると辺りから木が次々に生えてくる。
数は5本。
「くっ面倒な…」
天夜はリュックの中からりんごジュースを取り出し飲んだ。
「まさか…能力を…いったい…どんな」
天夜が軽く跳ねた後、バンという音が聞こえ一瞬でその場から姿を消した。
「えっ?」
明が必死に天夜を探そうと辺りを見回す。
すると後ろからバンという音が響く、次々にバン、バン、バン、バンと音がなる。
そして小梅のだした桜の木が燃え始めた。
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