1ページ:牛乳と誓いと爆発娘

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「くくく、どうだったかな?輝君…」 今話しかけたのは山崎明、クラス1の長身で輝の親友。 同じ僚に住んでいる。 「ぜっっっん然だめ!」 夜中の剣のことばかりに気を取られほとんどが白紙状態だった。 「さすが輝!それでこそお前だ!」 肩に手を乗せちょっと格好いい顔をする。 イラッとしたがあえてそこはスルーにしておく。 「そう言う明はどうなんだよ!」 「俺?俺は普通だな!」 自慢げに話す明が少し憎たらしかった。 「二人とも帰ろ…あぶっ」 小梅が明るく元気に威勢よくやってきたが輝を目の前に転けた。 「痛たた…」 「大丈夫か?」 輝が手を差し伸べる。 「うん、平気…ありがとう」 何も無い所でよく転ぶ。 属に言う天然ってやつだ。 「そうだ、帰ろ!明日四季天に行きたいからその計画に!」 四季天とはこの町にある大型のアーケード街のことで本当の名前を四季天夜街道という。 「また?何か買うの?」 明が聞く。 またと言うのもよく三人でよく四季天に行くからだ。 小梅もまた僚住まいで高校一年はこの三人ともう一人いるだけなのだ。 「うんとね…明日オープンのカフェと、いつものケーキ屋でしょ…」 「分かったありがとう」 途中で切った。 あのまま聞くとしばらく一人の世界に入ってしまう。 輝は素早く荷物をカバンにしまい立ち上がった。 「じゃあ帰ろか!」 二人を見て吹っ切れたのだ。
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