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スーパーへと入ると三人は一旦バラバラになって買いに行った。
輝はお~い牛乳、冬印のコーヒー牛乳を2つずつ。
イチゴ牛乳、バナナ牛乳、恵まれた牛乳を買った。
明は何故か2リットルの緑茶を7本、麦茶、玄米茶を一本ずつ。
その他に雑貨やなんやらと買っていた。
小梅はレモンティーのパックを2パック、ペットボトルを2パック、アイスティーのパックを2パック買っていた。
「みんな飲み物ばかりだね?」
なんとなくで聞いたが明が簡単に「な?」と答えてきたせいで話が続かないし明が一番重そうなのに軽々と持っているのが少し悔しい気さえする。
「あっ!輝、一円貸して!」
小梅に声をかけらたのが今のちょっとした救いだった。
三人は買い物を済ませ外へ出るとさっきまでいた女の子が上をじっと見ていた。
「何…して…るんだろ?」
何故輝の心臓が早くなっていく。
(どうした…なんだ…緊張?嫌な予感がする…)
そう心で呟いた時には牛乳を一本飲みほしていた。
小さくはぁ…はぁ…息使いが荒くなる。
二人は女の子に釣られて一緒になって上を見ながら歩いている。
「すげぇ…鉄骨があんな所を移動してるよ…」
上空ではクレーン車に結ばれた鉄骨が輝たちのいる道の真上を通っていた。
そして女の子の側まできた時のことだった。
パキッと音が響いたと思った矢先、ガンという音も鳴り響く。
はるか上空、工事現場の近くにいた為に上を通っていた鉄骨の結ばれていた紐が切れ落下をし始めたのだ。
嫌な予感…このことだったのか…悔やむ、それに近い感情が脳裏をよぎった。
いやだ…いやだ…いや…
「死にたくない!」
そんな時間はほとんどない中、輝は手にコーヒー牛乳を持ち、口の横からこぼれるのさえ無視し一気に腹の中へと入れた。
少し動けばタプンと音が絶対になるという感じにまでなっていた。
そして輝はテスト前の夜に出した剣を地面から生えるような形に出現させた。
そしてもう一本、コーヒー牛乳を飲んだ力により出現させた剣の約三倍の太さ、輝の身長より少し短いくらいの大剣を地面に生やした剣に支えられるような形にして斜めに輝たちを囲うように出現させた。
「頼む!守ってくれ!」
そう言った瞬間に鉄骨が降ってきた。
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