少年は彼女を愛す

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ルーク「ルナ…なんで死んじまったんだよ… 俺達、ギルドに入る時約束したよな… “絶対一緒に強くなる”って… 二人で強くなるんだろ…約束したじゃないか… しかも何だよ、最後の“愛してる”って…俺、まだ答えてないよ…俺だってルナのこと…グスッ」 ルークは周りに激しく燃えている炎には目もくれず、ただルナを見て泣いていた。 ルーク「…る…ない、許さない!許さない!許さない! 殺してやる魔王!!」 ルークは少し乾いてしまった涙を拭き、強く拳を握りしめ、歯をくいしばって強く言い放った。 後に、町を一つ燃やされたにも関わらず沢山の怪我人と女一人の犠牲だけで済んだ、この魔物軍とギルド二番隊だけで戦った戦争を『炎の中の漆黒』と呼ばれ。亡くなった女を人々は『英雄』と呼ばれた。
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