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霧恵「ありがとうございます!!」
霧恵は飛んだ。
そのまま炎の胸の中に入りガッチリ抱きつく。
炎「が~、離れろ!!おい、清水まさかと思うが霧恵を俺に押し付けたんじゃないだろな!?」
清水「・・・・・・・・・・」
返事がないただの屍のよう…
炎「テメェ~~!!」
霧恵「ぁん・・やん、そんなに激しくしないで」
炎「変な声だしてんじゃねぇよ。誰か助けろー!!」
炎にベタ惚れな霧恵であった。
清水「兄貴に後でどやされんのはお前のせいだぞ」
千雨「まあ、いいじゃねえか!メシ喰おうぜ」
感謝の一言も無しですか。
千雨「にしても、姉貴はよく平気でいられるな?昨日、姉貴だって聖盗ファイに負かされただろ。悔しくないのか?」
霧恵「え?ええ、そりゃ悔しくも思うわよ。だってファイさんは頭の回転が良いからね。私の作戦なんて蜘蛛の巣程度にしか思ってないんじゃないかしら?」
炎にスリスリしながらも器用に話す霧恵であった。
炎「いいから離れろぉ!!あと、怪盗なんかに“さん”付けやめれ!」
霧恵「炎さん…もしかしてジェラシー?」
炎「違えよ!?」
霧恵「またまた、照れちゃって」
そんなコントが繰り返される中、清水は袖をクイックイッと引っ張られて左斜め下に視線を落した。
???「しー兄ちゃん」
真田氷真(13)
四兄弟、四男
オカルト大好きな男の子。真珠ほどの大きさの水晶玉をペンダントとしていつも首から提げている。
占いと催眠術が得意。
清水「ん?どうした、氷真?」
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