世にも奇みょんな物語

蝋燭

ある所に一つの家族があった。
父親、母親、そして息子の三人家族だ。
父親はサラリーマン。
母親はパートをしながら家計を支えていた。
決して裕福とは言えなかったが、幸せに過ごしていた。

三人が住んでいる場所は、海の近くの崖上だ。
父親が自腹を切って五年前に買った家だ。
昔から海の近くに住みたかったらしく、必死に働きやっとこの家を手に入れた。
母親は最初は反対していたが、父親の熱心さに負けて手伝う事にした。

祐樹（息子の名前）の友達にも好評があり、夏にはすぐ下にある海に海水浴にも行っていた。

しかし一つだけ問題があった。
それは台風だ。