蝋燭

4/10
前へ
/12ページ
次へ
「今日はもう帰ろうか…」 「そ、そうだな…」 祐樹は友達と別れた。 そして家を目指して一目散に走っていった。           その途中空を見ると灰色の雲が巨大な生き物のように見えた。 まるで天から人間を襲う巨人のように… 祐樹の恐怖心はより一層強くなり、いつの間にか全速力になっていた。         ようやく、家に辿りつき急いで自分の部屋に行く。 「うう、怖かったー」 ようやくほっとして、窓の外を覗いてみた。             ゴロゴロゴロ~!!!           「うわあぁぁぁ!!!」 鼓膜をつんざくような雷の轟きに祐樹を驚き、布団に潜りこんだ。         それと同時に、雨が降り出し風が吹き始めた。 今日は台風は来ないはずなのに…
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加