蝋燭

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「怖かったでしょ…」         母親が祐樹に尋ねる。 父親も祐樹の頭を撫でる。         「ううん!二人が蝋燭をくれたから僕頑張れたよ!」         「えっ!?」         祐樹の言葉に二人が驚く。 互いの目を見合って何かを話しているみたいだった。           「よく頑張ったな祐樹!お前の根性を鍛えるために俺が蝋燭を渡したんだ!」       しばらくして父親が答える。 そして母親もウンウンと頷き答える。           「そうなのよ祐樹! 私は反対したけどね~」       祐樹は父親に言った。         「なあんだ、やっぱりあの二人はお父さんとお母さんだったんだね!」       「そうだとも! よ~し、ご褒美としてお父さんがお前の好きな物を買ってやるぞ~!」       「やった~!」       祐樹は両手を叩いて喜んだ。
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