六常の腐器

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入学式も無事に終わり 生徒達は各クラスの教室に戻る。 偶然にも六人は同じクラスになっていた。 虎「あぁ!!」 いきなり席から立ち雄叫びをあげた。 生徒達の目線は一斉に虎次郎に向く。 虎「あっ…ごめん」 目線に気づいた虎次郎は顔を赤らめながら静かに席に着いた。 生徒達の苦笑が聞こえる。 桃「(ビックリした…いきなり声をあげてどうしたんだろ)」 教室中がソワソワしている中、いかにも音楽の先生と思われる格好をした人が入ってきた。 ジ「え~、初めまして このクラスを受け持つことになりましたジャジイはなわです。 よろしくね」 浦「(ジャジイって……どこの人だよ)」 クラス中が心の中で嘆いているなか ジャジイは突如、怒り始めた。 ジ「おいっ!!そこの……狂平! なんで寝ているんだね」 狂「えっ…いや寝てないっすけど・・」 ジ「いいや!! 寝ていたね! ウッスラしていた目で私を見ていたからね」 曜「見られてたって事は狂平?は起きてますよね」 ジ「えっ…いや……」 ク「ハハハ(笑)」 ジ「今日はこれで終わり!! またね…腐ッバイ」 ふて腐れながらジャジイは教室を逃げるように出ていった。 その後のクラスでは 『腐ッバイ』の意味について笑いが起きていた
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