201X年

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ユタ ユタとは昔、琉球王国に存在した祈祷士のようなものである その頃は、民の中でユタは必要とされ 半分ユタ、半分医者と呼ばれるように、当時の医者も兼ねていた つまり、琉球王国において必要不可欠な存在であった しかし、明治維新によって新たな国家の枠組みがたつと、明治政府によって琉球王国は滅亡し、沖縄県となった そして、大正、昭和と時代が進む中でユタは迫害されてきた 政府による、ユタ禁止令などにより歴史上から姿を消していった しかし、完全に消滅したわけではない 歴史が躍動していく中でひっそりと生き残ってきた そして彼女もまた、その1人だった
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