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柿崎が更に上に行く事で、所轄の刑事達がしがらみ無く動けると、北方自身が思って言ったのだ。
そのモデルケースが、酒出の自由な捜査なのだ。
「私としても自由に動いてもらいたいですが、今回ばかりは手放しで傍観できません。北方刑事、酒出警部補の尻を叩いてくれませんか?」
「そりゃ構いませんが、俺の話しを素直に聞くとは思えませんがね」
「まぁ、とにかくお願いします」
最後に交わした笑顔は、上司と部下のそれでは無かった。
北方は、そのまま八千代署を後にした。
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