第四章 人間関係

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   勿論、サウナに入り酒を抜き鯵フライを食べただけではなく、事件に関する情報を確認し解決へと繋げた。  いわば、この場は3人にとっての第2会議室なのである。  第1は、千葉北署刑事課の応接セットだ。 「酒出さん、そろそろ事件の話しを……」 「まぁ、慌てんな。彼女は、何か言ってたか?」 「そんな、ほんの数分の話しを聞き出そうとしなくても……」  小料理屋【小路】を出て、タクシーに有実を乗せる時に2人で少しの間だけ話した。  酒出は、それを突っ込んだのだ。  だが、酒出にしてみたら恋人同士の話しまで上司に報告する義務はなく、有実自信の不安を消し去る為にも事件を解決したかった。  今回の事件の他に、ストーカー被害の疑いもあるのに。 「ストーカーだと?」 「はい。さっき話した訳じゃないんですけど、痴漢の話しを打ち明けられた時に、誰かに付きまとわれてる気がすると言われました」 「ねぇ、酒口くん。ストーカーと痴漢が同一人物って事は?」  松本が、話しを事件側に引き寄せた。
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