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「…さん」
「藤井 真理亜さん…」
ん…何?
ベッドに横たわったまま無意識に自分の名前に反応して目を開けた。
ああ、生きてた…。
「シンナーの事で話があるから、ちょっと来てくれる?」
?
ぼやけた視界に、知らない男の人。
警察かな?
『はい。』
私は返事をして、ベッドから起き上がる。
頭がボーっとしてる…まだ寝てるみたいに。
きっと昨日の夜
自殺しようと飲んで吐いてしまった香水のせいだ。
吐いてしまったから見事失敗。
しかも、こんな状況で生きてる事に気が付くなんて。
あ…
部屋の外にも誰かいる…
男の子…
何か違和感…なんなんだろう…わからない…
ボーっとした意識のまま、私は両脇を抱えられ、着の身着のまま家の外へ連れていかれた。
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