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2階には、アルスの部屋と別にもう1部屋ある。現在そこがサリアの部屋だが、アルスは家具運びを手伝わされた。
ほとんどをエアロで行ったが、家具は1つ1つが重いため、魔力をかなり使った事だろう。
『これでよし』
明日の準備を終え、ルシオンから持ってきた本を玄関に放ったままなのを思い出し、アルスは再び1階に下りていった。
ふとリビングを見ると、サリアがソファーで眠っていた。何も掛けず、肌を露出させて、良い表情で眠っている。
『お姉ちゃん、風邪引くよ』
『ふにゅぅ』
『...』
アルスは玄関に行き、本入り鞄を持って2階に上がった。鞄を自分の部屋に置き、サリアの部屋から彼女の愛用の毛布を持って、リビングに向かった。
それをサリアに掛け、起こさないように、クッションを頭の下に置いた。
『おやすみ』
アルスは電気を消し、2階に戻った。
自分の部屋の電気も消し、ベッドに入ると、吸い込まれるかのように意識を閉ざしていった。
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