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授業内容は、初級魔法の指導や、見本を見せる事だった。
アルスとペアになった女子生徒の名前はレイナ・ブルーレッジ。何とミリカの妹だった。顔立ちや髪の色など、ミリカと似ているところがある。
互いに自己紹介を終え、アルスはレイナと話していた。
『ミリカの妹さんなんだね』
『はい、でもお姉ちゃんと組むと甘えちゃいそうなので..』
自分の意志を持った強い子だと、アルスは思っていた。
そういえば今年のクラス分けの基準は、魔力量ではなくなったのだとアルスは聞いた。
ミリカの妹ともなる子がBクラスなのは少し疑問があったが、これで晴れた。
『アルス先輩の事、よくお姉ちゃんが話してました。すごく強くて優しい人だって言ってました』
『恥ずかしいな..』
レイナは、姉が話していた人と出会えて嬉しいようで、アルスとの会話に笑顔が見られる。
最初の緊張した顔が嘘のようだ。
『じ、じゃあやろうか』
『お願いします!』
他のペアも魔法の練習を始め、アルスたちも立ち上がった。
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