新たなる物語

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『屋内で魔法使っちゃって大丈夫なんですか?』 レイナは当然の疑問を投げ掛けた。確かにここは屋内。当然、壁や床に傷がついてしまう。 が、アルスはこの部屋を知っている。そのため、先程先生がしていたこの部屋の説明は聞いていなかった。 だがレイナからすれば、アルスと話していたために、説明を聞き逃してしまった事になる。 『この部屋はね、壁と床と天井に防御魔力が張り巡らされているんだ。ぶつかった魔法は防御魔力が吸収してくれるんだよ』 『すごいですね!』 レイナは感心した様子で、目を輝かせている。 この部屋の防御魔力は永続。永久的な魔力は相当強くなければならない。 が、この防御魔力の強さは、前に龍神魔法を吸収した事で既に立証されている。 『折角だから、見せてあげるよ』 『え?』 アルスの言葉に、レイナは少し驚いたが、すぐにアルスが込め始めた魔力を感じ取った。 『ライジングボルト!』 ライジングボルトは雷の上級魔法。巨大な雷を落とす、凄まじい威力の魔法だ。 落ちてきた巨大な雷に、レイナは見入った。床にぶつかった雷は防御魔力に吸収されていき、床そのものは全くの無傷だ。 『わぁ、ホントに傷ついてない』
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