1197人が本棚に入れています
本棚に追加
『今見せた通りこの部屋は大丈夫だから、一緒にやろうか』
『はい!』
レイナはやる気を見せ、表情にもそれが表れている。
アルスの魔法を見て触発され、防御魔力によって安全なのを確認したからだろう。
『得意属性は何かな?』
『水です!』
水なら指導し易いと、アルスは思った。カイルという親友が水属性の使い手だからだ。
今日は初級魔法の指導だが、アルスは真面目に取り組むつもりのようだ。
『アクアショットは使える?』
『はい、アクアショット!』
壁に片手を向けて、レイナがアクアショットを放った。
得意属性なだけあり、大きさ、速度ともにカイルのものに勝るとも劣らない。
だが、壁にぶつかった衝撃音から推定するに、カイルやアルスのものより「軽い」。そこをアルスは見逃していなかった。
最初のコメントを投稿しよう!