新たなる物語

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『今見せた通りこの部屋は大丈夫だから、一緒にやろうか』 『はい!』 レイナはやる気を見せ、表情にもそれが表れている。 アルスの魔法を見て触発され、防御魔力によって安全なのを確認したからだろう。 『得意属性は何かな?』 『水です!』 水なら指導し易いと、アルスは思った。カイルという親友が水属性の使い手だからだ。 今日は初級魔法の指導だが、アルスは真面目に取り組むつもりのようだ。 『アクアショットは使える?』 『はい、アクアショット!』 壁に片手を向けて、レイナがアクアショットを放った。 得意属性なだけあり、大きさ、速度ともにカイルのものに勝るとも劣らない。 だが、壁にぶつかった衝撃音から推定するに、カイルやアルスのものより「軽い」。そこをアルスは見逃していなかった。
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