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ルシオンの駅は、カムリアの駅と大差なく、大都市ルシオンに相応しいものとなっている。
ホームで待つアルスの前に、ルシオンの南の街「レクシズ」からの列車が滑り込んできた。
『来た来た』
この列車は、アルスの従姉妹が住むラインブルクの街を経由してカムリアに向かう。
だが今日は連休2日目、つまり明日は学園に行くわけだ。ラインブルクに寄る暇はなかった。
『ふう、けっこう重いな』
15冊もの本が入った鞄は、なかなか重い。列車に乗り込んだアルスは、空席を見付けて、腰を下ろした。
そして、アルスを乗せた列車は再び、カムリア方面に向かって動き出していった。
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