新たなる物語

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カムリアに到着したのは、3時間ほど経った頃だった。3時間も経つと、再び重い荷物を持つのは少し嫌になる。 カムリア駅は、魔法祭でアルスたちが飾り付けをした中央広場を挟んで、アルスの家の反対側だ。 『あれで帰ろう』 あれとは、テレポに風属性を付加した、ウィンドテレポートの事だ。通常のテレポより距離が長く、また重い物や、大人数を運ぶ時に重宝する。 朝からルシオンに行き、帰ってみればもう夕方。 アルスの体は、自分で思うよりもずっと疲れていた。 『ただいま..』 ウィンドテレポートで家の前に出たアルスは、中に入ると荷物を玄関に放ったままリビングに向かった。 『おかえり、アルス!』
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