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『ただいま、お姉ちゃん』
リビングに入ったアルスに声を掛けたのは、ファントムとの決戦後に発覚した実の姉、サリア。
彼女が、カムリアへ引っ越すために下見に来た際、レイフォード王家の魔力を持ったアルスと出会ったのだ。
サリアは、魔力解放をやってのけ、その眼は紅くなり、レイフォードの国章が浮かんだため、アルスも信じずにはいられなくなった。
『ルシオンから直接ウィンドテレポートで帰ってくればよかったよ。疲れたぁ』
『ふふ、お疲れさま』
サリアは2つ年上。レイフォードで生まれ、戦争が勃発した際、母マリアの妹に預けられ、レクシズに住んでいた。
戦争が終わり、バルスはルシオンに住んだが、当時サリアはレクシズを離れたくなく、そのまま両親と離れたままだった。
が、アルス同様親が亡くなってしまい、レクシズの学園を卒業したのを機に、カムリアへの引っ越しを決めたのだった。
『アルス、夕飯にしよっか』
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