コブハクチョウがあらわれた。

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ふと立ち寄った水辺で、番のコブハクチョウに遭遇した。 周囲2km程度の灌漑用水池に遊歩道や四阿を併設し公園化した沼だが、頭上には幾重もの高圧送電線が走り、遠路遥々御足労頂いて御休憩頂くには、余り立地条件の宜しい湖沼とは言えない様な…。 此の日は、小雪が舞う寒い日で、周囲に人影は無く、餌と称して謎の物質を撒く御仁も現れなかった為か、水辺に近付くと、沖から二羽揃って直ぐ目前の岸際迄近付いて来て、「何かくれ!!」と言わんばかりに「グェッ!グェッ!」と鳴いてみせる。 其の隙に写真撮影をさせて頂き、何も献上せずに居ると、「何だよ、何も無いのかよ…。」とばかりに、恨めしそうに此方を横目で見ながら、大きな水掻きで一掻き二掻きし、スィーッと遠ざかって行く。 去り際にポケットに手を入れ、カサカサと音を立てると、二羽共に「おっ!!」と此方を振り返り、結構なスピードで再び此方の岸際迄近付いて、「グェッ!グェッ!」と鳴き立てる。 …野生動物が、人間に食料を貰い馴れてしまうのは如何な物だろう…。 今日現在、既に番は旅立ってしまった様だが、来年再び出逢える日を楽しみにしとります。image=328535005.jpg
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