第一章~どこもかしこも~

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そして落書き落としセットを1つ取り、レジでお金を払う。 この落書き落としセットの大量入荷について霖之助に聞いてみたいところだが、生憎と彼はレジ打ちで忙しい。 せっかくなので他のところの被害を聞いてみることにした。 紅魔館の場合。 「もう屋敷の壁一面真っ白な落書きだらけ。美鈴は何をやっているのやら……」 白玉楼の場合。 「落書きの色?そういえば、赤い落書きと青い落書きが多かったような……あと少しだけ白、あ~、幽々子様のご飯作らないといけないのに~」 永遠亭の場合。 「赤と…青と……あと白…だったかな?あ、緑も」 「うーん…」 霊夢はなんとか共通点が見つけ出せないかと色について考えてみる。 (今のところ、共通で使われているのは白、赤、青、緑…、黒が使われてたのは魔理沙の所だけ。…まあ神社もだったけど) そこまで考えてふと、自分の前に並んでいたであろう人物達の中に、いくらかいないメンツがいるのを思い出した。
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