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「変なもの?」
「例えば筆とか」
霖之助はしばらく考えていたが、やがて、あっと手を叩いた。
「そう言えばいたよ1週間前に、上手く絵を描きたいって言ってきた妖怪のお客さんが」
「で、霖之助さんは何を売ったんですが?」
「えっと、機械に繋ぐと好きな絵が描ける魔法の板…名前は…なんだっけ?ああそれと、それとは別に絵筆もたくさん買っていったよ」
(魔法の板はともかく、絵筆は間違いないわね)
霊夢は意外と早く犯人を捕まえられそうで、心の中でガッツポーズ。
「で、そのお客さんの顔とか服装とか覚えてますか?」
「えっとね……」
霖之助は再び考えだしたが、今度は残念そうに肩を落とした。
「すまない霊夢。何故か顔が思い出せない。服装はマントを纏っていたっていうのは覚えているんだが……」
「そうですか…、まあ服装が分かっただけでも有難いです」
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