第一章~どこもかしこも~

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「変なもの?」 「例えば筆とか」 霖之助はしばらく考えていたが、やがて、あっと手を叩いた。 「そう言えばいたよ1週間前に、上手く絵を描きたいって言ってきた妖怪のお客さんが」 「で、霖之助さんは何を売ったんですが?」 「えっと、機械に繋ぐと好きな絵が描ける魔法の板…名前は…なんだっけ?ああそれと、それとは別に絵筆もたくさん買っていったよ」 (魔法の板はともかく、絵筆は間違いないわね) 霊夢は意外と早く犯人を捕まえられそうで、心の中でガッツポーズ。 「で、そのお客さんの顔とか服装とか覚えてますか?」 「えっとね……」 霖之助は再び考えだしたが、今度は残念そうに肩を落とした。 「すまない霊夢。何故か顔が思い出せない。服装はマントを纏っていたっていうのは覚えているんだが……」 「そうですか…、まあ服装が分かっただけでも有難いです」image=329911672.jpg
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