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5分後……
「ふぅ、やっと帰って…って、なぁ!?」
神社に着いた霊夢を出迎えたのは、朝から3時間かけて消したはずの落書きだった。
しかし、霊夢は朝の落書きとこの落書きが別物であることを悟る。
主な違いは前者が七色の絵の具だったのに対し、今回のは黒のマジックベンで書かれている点。
そして決定的なのは、賽銭箱に書かれた太陽、月、星。
博麗神社であの三妖精がよく見掛けられるようになってから、この図形は多様されてきた。
「あ・い・つ・らぁ~…!!」
霊夢の目には怒りの炎が燃えていた。
一方、いつものようにその様子を観察していた三妖精は…
(大成功♪さ、見つかる前に引き上げよ)
(オッケー。って、あれ?)
(どうしたのスター?)
(……なんかこっちに凄い速さでまっすぐ向かってくるのがいるんだけど……)
(え!?バレた!?)
(嘘!?だって霊夢は私達には…)
(霊夢ではないわ!気配は地下から感じられる!)
((地下ぁ!?))
「「ぎゃん!」」
「!?」
声のした方を霊夢が見ると、そこには…
「痛たたた…、もう一体なんなのよ…」
「地下からなんて初めてよ…」
「みぃ~つけた」
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