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ビクッ!と殺気を感じる三妖精。恐る恐る振り返ると…
「今日はちょっと覚悟しようか?」
「「「ぎゃぁ~~~っ!!」」」
修羅とは多分このことを言うのだろう、そう思うまでに博麗霊夢の顔は怒りに満ちていた。
「みんな!怯んじゃ駄目よ!私達だっていろいろ練習してきたんだから!」
と、ここで珍しくサニーが強気の姿勢を見せる。
(…ねぇ、本当にやるの?)
(こ、ここまで来たらやるしかないじゃない!)
スターはルナに耳打ちしたが、帰ってきたのは半泣きの返事だった。
「何を練習してきたのかは分からないけど、覚悟は出来てるのよね?」
凄みを利かせた霊夢の声は、サニーの虚勢を容赦なく揺さぶり、自信をそぎおとす。
「ひっ…!は、博麗霊夢!わ、私達とだ……だ……弾幕勝負よ!」
その発言に、霊夢の動きが止まる。
「…弾幕勝負?」
「そ、そうよ!弾幕勝負!」
サニーは今の宣戦布告が何か効果を与えたのかと、少し強気を取り戻す。
「………ふぅん、弾幕勝負」
だが、
「……いいわ。受けてあげる。あんたたち妖精風情が、この私に挑んだことを後悔させてやるわ!」
もう霊夢の顔は怒りで笑っているようにすら見えた。
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