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そして、
「まあ、こんなところかしらね。…流石に鳥居の上は雨任せかな」
作業開始3時間、萃香と二人でなんとか神社周辺の落書きをほぼ落としきった。
「霊夢~、お腹空いたぞ~」
唇を尖らせながら萃香が言う。
まだ朝食を済ませていなかったのだ。
「はいはい、今作るから。……」
と、霊夢の足が止まる。
「霊夢?」
「…萃香、ちょっと周り見てきてくれない?落書きの範囲が分かれば、犯人の居場所とかがわかるかも」
「?あ!オッケー、まっかせろ~」
そう言って萃香は外へと出ていく。
伊吹萃香、萃と密を操る程度の能力を持つ彼女は、自らの身体を霧状にして霧散させ、幻想郷を見渡すことすら可能なのだ。
そして程なくして彼女は戻ってきた。
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