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正直、博麗神社といい勝負だった。
こちらもやはり家の壁という壁に線や図形などの落書きがされ、周りに積まれている魔理沙が見つけてきた宝の山(ガラクタ)はペンキを直接かけられた感じだった。
(うわ……、やっぱりこっちも似たようなもんか……あれ?)
被害状況を確認していた霊夢は、あることに気が付く。
「……赤と黒だけ?」
博麗神社を埋め尽くした落書きはそれこそ沢山の色が使われていたが、魔理沙の家のそれは赤と黒の2色しか使われていなかった。
「……色の違いで何か変わるのかしら……」
「……おーい、霊夢ー」
名前を呼ばれ顔をあげると、魔理沙が箒に乗っていた。
しかし、先端に見慣れない袋をぶら下げている。
「よっと。いやあひどい有り様だぜ。せっかく溜めたお宝、全部パーになっちまったよ。神社はどうだ?」
「フランの羽根みたいに七色だったわよ。ところで、その袋、何?」
「え?ああ、これ?落書きを落とす道具一式。香霖堂で安売りしてたから買ってきた」
「香霖堂?そんなもの売ってたっけ?」
「なんか最近大量に幻想入りしたらしいぜ?」
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