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「赤頭巾ちゃん、朝ご飯出来たわよ~」
「はーい、今行きます」
赤頭巾ちゃんの朝は、お母さんお手製の朝ご飯を食べてから始まります。
「今日のご飯は何だろなー♪♪」
赤頭巾ちゃんはお母さんの作ってくれるご飯が大好きなのです。
嬉しそうにリビングへ歌いながら入ってきた赤頭巾ちゃん。
「今日はオムライスよ~」
「やったー!お母さん特製のオムライスだー☆★」
席に付いた赤頭巾ちゃんとお母さんは、黄色く輝くオムライスを美味しそうに食べ始めました。
「そういえば今朝ね~、お婆さんから電話がかかってきたのよ~」
「ふーん」
「お婆さん風邪ひいちゃったみたいなのよ~」
「へー」
「赤頭巾ちゃん、お婆さんにお薬を持って行ってあげて~」
「やだ、めんどい」
「お母さん、今日仕事で忙しいから、お婆さんの所へ行けないの~」
「あっそ」
「代わりに行って来てくれるわよね~、赤頭巾ちゃん~」
「無理」
「…赤頭巾ちゃん、今日は学校休みよね~?」
「そうだけど?」
「だったら今日一日暇よね~?」
「いや、暇じゃないし」
「今日は暇よね~?」
「いや、だから…」
「暇よね??」
「え…」
「暇よね!?」
「…あ、はい、暇…ですね」
「じゃあお婆さんの家に行ってくれるわよね~?」
「それとこれとは話が別…」
「もちろん行くわよね??」
「だから…」
「行くわよね!?」
「…はい」
かくして、赤頭巾ちゃんはお婆さんの家にお見舞いに行くことになったのでした。
…母、強し。
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