～童話の真実～

赤頭巾

「めんどいなー」

本日三度目のめんどいを発する赤頭巾ちゃん。

「今日は休みだからポケモンしまくろうと思ってたのに…」

ゴンベが私を待っているのに…と嘆く赤頭巾ちゃん。

「でもあの人怒ると恐いんだよなー」

あの人＝お母さん

「けどお婆さんの家まで遠いんだよなー」

なんてったって林の中ですものね。

ちなみに町からお婆さんの家まで、軽く三時間はかかります。

言っておきますが、バスで林の近くまで行くのに一時間かかります。

林の中は慣れている人なら二時間、そうでない人なら余計に時間がかかります。

「もう見慣れた道って言っても…こう何度も何度もお婆さんの家に行くのはめんどいんだよね…」

この前行ったのはいつだっけ…と数え始めてしまいました。

「えーと先週でしょー、先々週でしょー、先月も四回ぐらいお婆さんの家に行ったなぁ…」

その前だって…と、思い出したらキリがないほど、お婆さんの家に行っているようです。

…って、お婆さん体調崩しすぎだろ！

「はぁ…嫌になっちゃう…」

そりゃあ毎週のように三時間もかけてお婆さんの家に行けば嫌にもなるわ。
ご愁傷様、赤頭巾ちゃん。