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オレンジ色の教室、
すれ違う廊下の続きかも…?
オレンジ色に染まる空を見ていた六道骸は教室を見回した
がらんと誰もいなくなった教室はただ夕日が差し込んでいるだけだった
「…僕もそろそろ帰りましょうかね」
そう言って僕は立ち上がって帰る支度をした
あれから…数日何の進展もしていない
我ながら、このままじゃダメだとは思うが声がかけられない
なんと話しかければいい?
わからない…
自分が憎たらしいですよ
ガラガラ…
物思いにふけていると突然扉が開いた
「あ…あれっ?なんで君が」
「…え、オレ何かしましたか?」
僕の想い人がそこにいた
――――――――
彼の驚いた顔初めてみた
驚いた顔もカッコイイなんて…重症かな
「い、いえ…どうしてこちらに?」
「あぁ…えっと、コレ落としてましたよ?貴方のですよね」
慣れない敬語で彼に生徒手帳を渡すと彼は固まった
「…どうかしましたか?」
「大丈夫です、綱吉君」
「…えっ」
なんでオレの名前知ってるの
オレは彼の名前知ってるけど彼は…いや六道骸さんはなぜ…
六道さんは慌てた様子で早口で何か言い訳しだしたけどオレはそんなことより六道さんに「綱吉君」って呼ばれたことに嬉しくなった
もっと呼んで欲しくて
「…綱吉でいいですよ、六道さん」
「…じゃあ、僕も骸でいいですよ」
なんて二人で言い合えば同時に笑いあった
勇気を出してきてよかった…
これから、もっと骸さんと仲良くなりたいな
終わり
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