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小学校低学年だった頃
家の近所の空き地が遊び場だった。
中に入るには先ず残飯や吐瀉物や何かよく分からないものが浮かんだ溝を通り
次に有刺鉄線が張り巡らされているコンクリート壁の穴を抜け
狭くて暗い路地を少し歩けば目的地に着く。
屋根はなく太陽のひかりをまともに受けるそこは私にとって楽園だった。
何をするわけでもなくただただ座っていた。
ある日
見慣れない大きな鞄が一つ転がっていて
深く考えずに中を見てみた。
中にはエロ本がぎっしり詰まっており
恐る恐るページを開いて見た。
一緒にいた友達は
エッチな本やーキャーキャー
と言いながらも目は真剣で
お尻をもぞもぞさせながら見ていた。
私といえば少しドキドキしていたものの
いまいちピンとこなかった。
それから毎日毎日
お尻をもぞもぞさせていた友達に空き地へ行こうと誘われては行っていた。
同じ本ばかり見ていたのでいい加減飽きてきた時に
今度は無造作に何冊かばらまかれてあった。
何気なく見ていた私の目はあるページにくぎづけとなった。
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