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はあっはあっ
森の中で男が走っている。
まるで何かから逃げるかのように。
後ろを振り向き、誰もいないことを確認すると安堵の息を吐いた。
そして木の根元に腰をおろし走り疲れた体を休めようとした。
「見つけた」
はっと顔を上げると木の上に人影が…
それはにやりと笑うと男の目の前に軽やかに着地した。
男の顔が恐怖で歪む。
「鬼ごっこはもう終わりだ」
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