プロローグ

2/2
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
はあっはあっ 森の中で男が走っている。 まるで何かから逃げるかのように。 後ろを振り向き、誰もいないことを確認すると安堵の息を吐いた。 そして木の根元に腰をおろし走り疲れた体を休めようとした。 「見つけた」 はっと顔を上げると木の上に人影が… それはにやりと笑うと男の目の前に軽やかに着地した。 男の顔が恐怖で歪む。 「鬼ごっこはもう終わりだ」 .
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!