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白虎は雄叫びをあげると消えた…
占竜にみんながかけよる!
「占竜さんっ!」
「よぉ!
久しぶり♪
大変だったみたいだな?」
占竜は心配をかけないよう
笑って答えた
龍は涙ぐむ…
「武…
ありがとな…
お前がいなければ
香奈は救えなかったよ…」
武は涙ぐみ頭を縦に振った…
ファン…
ファン…
ファン…
外が騒がしい…
警察か…
占竜が窓から外を見ると
包丁を持った女性が警察に取り押さえられている!
旦那らしき人は警察の後ろに隠れていた…
さらに違う場所でも喧嘩しているのか
叫び声が聞こえる…
クッ…
封印がとけているじゃないか…
急がないと
この辺り一帯が血の海になってしまう…
龍が占竜に問いかける…
「占竜さん
何がどうなっているんですかっ!」
占竜は龍の目を見ると話し出した…
「心してきけよ!
実は物部には凄まじい因縁がある…
その因縁を封じるのが物部の宿命だ…」
「どんな因縁なんですか?」
「蛇神との因縁だ…」
龍はえっ!
と驚くと夢の話を占竜にした…
「驚いたな…
先祖が夢で教えたか…
因縁はそのままだ…
蛇神の眷属が怨みで
祟神になってしまっているんだ…」
「ハクダ…
占竜さん!
ハクダは優しい神様なんだっ!
なんとかしてよっ!
封印なんて嫌だよ!」
占竜は龍の肩に手をおいた…
「当然だ!
俺は物部の因縁を断ち切りにやってきた!
龍よ!
覚悟しろっ!
命懸けになるぞ!」
「へへっ!
やらいでかっ!」
龍は笑っている…
龍、強くなったなと占竜は心から思った…
「では、お婆さんが到着するまでに
原因を調べておこう!」
みんなが、はいっと頷いた…
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