~蛇怨~

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「後、武も俺についてきて欲しい… 何かあった時の連絡がかりとして… 武できるか?」 「もちろんやります!」 今の武は心強いなと占竜は思った… 「こっちは任せてください… お婆さんこそ 大丈夫ですか?」 「ワシを誰じゃと思うとる! 祟神さえ何とかなれば大丈夫じゃ! 河太郎もいるしのぉ!」 「ワシもおるわい!」 お爺さんはすねた… みんなは そんなやり取りを見て笑った! 占竜は頭をかきながら、裕美に頼む… 「えっと… 聞きづらい質問が… 裕美ちゃん… 香奈ちゃんと奈々ちゃんに聞いてくれ…」 「何をかにゃ?」 「(きよめ)聖舞(せいぶ)を舞う為の条件!」 「わかったにゃあ! 香奈ちゃんと奈々ちゃんは処女(しょじょ)かにゃ?」 裕美はみんなの前でズバリ聞いた! いや、コッソリ聞いてもらいたかったんだがと 占竜が周りを見渡すと龍と武が興味津々(きょうみしんしん)にソワソワとしていた… 占竜はやっぱしと顔を手で(おお)った… 「いちをまだ破かれていませぇ~ん♪」 えぇ! 香奈ちゃん! そう答えるかっと驚いた! 奈々は真っ赤になり うつむいている… 龍が青ざめている… 「まっまさか…」 「なっ何よ! 男の人と付き合ったのは龍がはじめてよっ!」 武がニヤリと笑い ちょっかいをかける 「まっまさか龍と…♪」 奈々は武をポカポカと叩いた! 二人とも大丈夫だなと 占竜は二人に御鈴(みすず)を渡す… 「(まい)をしろとは言わない… 何かあったら鈴をならすんだ! 清めの作用があるから… 二人とも頼むよ…」 お婆さんは占竜に握手(あくしゅ)を求めた… 占竜の覚悟を知るお婆さんは涙をこらえ… 精一杯の想いをこめて(うそ)をつく… 「占竜どの… 後で会おうぞ!!!」 「はいっ! 後で!」 占竜、裕美、武は左の道を歩いて行った…
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