~蛇怨~

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龍達は占竜達とわかれ奥に進んだ… 少し開けた場所にでると目の前に扉があった… 龍は扉に懐中電灯を照らす! 「扉が開いているよ…」 お婆さんが驚く! 「そんなばかな… 結界(けっかい)が張られているのじゃぞ! この結界を破れるものは物部一族か… 占竜どのくらいしか わしゃしらぬぞ!」 お婆さんは扉に向かって走り出した! みんなも走って追いかける! 扉の中はかなり広く 一番奥に(やしろ)があった… お婆さんはある一点を見つめてワナワナと震えている… 龍はお婆ちゃんに声をかける… 「婆ちゃん?」 龍はお婆さんの目線を追うと そこには父親と母親がいた… 「母さん!」 龍が母親に駆け寄る! お婆さんが叫ぶ! 「龍近づくでないっ!」 お婆さんが叫んだ時には 龍は母親に抱きついていた… 母親はニヤリと笑うと 龍の首筋に噛みつくっ! 「母さん? なんで…」 龍は後ずさりして倒れた… お爺さんの顔が強張(こわば)る 「ちぃ! ()かれおったか!」 お爺さんは印を組むと鬼を召喚し 龍を助けるように命じた! お婆さんも負けじと鬼を召喚し始めた 「(いにしえ)の契約により 鬼よ… 闇より来たりて(われ)(したが)えっ!」 お婆さんは鬼を召喚すると 父親と母親をやれっと躊躇(ためら)わず(めい)じた! 香奈が叫ぶ! 「婆ちゃんやめてぇ~!」 「香奈安心せい! 体内から憑物(つきもの)を引っ張り出すだけじゃ!」 まず、鬼は父親に襲いかかった! ギャイン! 鬼の爪が金属(きんぞく)(はじ)かれる音がした… 父親が刀で鬼の攻撃を防いだっ! 鬼に助けられた龍に奈々と香奈がかけよる… 「龍ぅ~! 大丈夫っ!」 「大丈…」 龍は強気で奈々に笑いかけようとしたが 母親の牙には毒があったらしく気を失ってしまった…
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