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「どうして?」
「王子さまが持っていてもなんの価値もないからよ」
「カチ?!」
「そうよ。
王子さまの像が持っていても意味がないの
それより貧しい人や病気で苦しんでいる人に…」
「そうか!!
あげた方がみんながしあわせになるからだね!」
「そう、良く分かったねマーくん。」
母さんにそう言われ、照れくさかったが
凄く嬉しかった
母さんは、優しかった
いつも笑顔で良く俺を褒めてくれた。
「あ、いけない
マーくん続きはまた寝る前に読んであげるね」
「えーっ」
「早く夕御飯作らないとお父さん帰って来ちゃう!」
そう言って
母さんは台所へ急いだ
俺は暫く王子さまの絵本を見ていたが、テーブルの上のマジックに気が付き
それを手に取った
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