1曲目

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「そして、触れて」 部屋の隅で膝を抱える君 丸まった背中が小さく震えて 僕の胸が少し痛んだ 掛ける言葉が見当たらなくて 触れようと伸ばした腕が 寂しく宙を彷徨った 外界を拒む君の背中が 僕を世界から弾き出す 君はすぐ其処なのに 近付けない僕は無力で 世界を拒む君に触れられたら この切ない気持ちを 拙い言葉で君に伝えるよ だからお願い ひとりで泣かないで 君の流す涙、一滴一滴にまで 僕は触れていきたいんだ だから顔を上げて 僕に泣き顔を見せて? そして君に触れさせてよ end.
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