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「私を引き抜いても、いずれは遠呂智軍は誰かに崩されるだろう。遠呂智に反逆心を持つ者などは数多くいるのだから」
「それでいいのよ。…むしろ…それがいいの」
遠呂智の望みは自らを倒す位の力のある者と戦うこと
それが元々自分の軍だろうと構わない
だから妲己も遠呂智についてきた
「…遠呂智様に従うか従わないかは兼続さんの自由だけどぉ…。逃げられるなんて思わないでね?逃げても死ぬだけよ」
「…妲己よ。呉の残党が出てきたようだが?」
「…また?もう、仕方ないわねぇ…。じゃあ、私は行くけど…また夜にでも来るわ」
「待て…っ!三成は…、三成はどうしているのだ…っ!」
兼続の部屋に来たのは妲己を呼びに来た曹丕
兼続は先日、見ただけだが三成は曹丕の監視役だと言っていた
それならば、曹丕は三成の様子を知っているはず
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