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「フワンテかわいいよねー!」
「そ、そうだね」
ここで「フワンテよりも君の方が可愛いよ」なんて言えたら、どれだけ賢者に近づけることやら。
そんなことも言えぬまま、ボックスには早くも18体目のフワライドが加わろうとしていた。
最近、彼女のことを考えるあまり、フワライドを病気のように量産している。
「ねぇ?まだ育成終わらないの?」
彼女がDSを覗き込む直前に、僕はDSを閉じた。
「今はまだ努力値振ってる最中なんだ」
「ふぅーん。何育ててるの?」
「ゴース」
「また幽霊育ててるんだ。だからフワンテ育てたらいいのに」
「ネタとしてはガラガラだけどな」
「名前は[ゆうれい]でしょ?」
「そうそう」
「アハハハ」
メロメロ型の彼女には勝てる気がしない。
「次はフワンテ育てるよ」
「絶対だからね。じゃあまた明日ー」
手を振って帰る彼女はまさに鬼神のごとく…………なんでやねん。
フワンテのような軽快な動きで走って行った。
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