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大きなベッドに家の主の一人娘のサナがグッスリ寝ていると、コンコンと小気味よいノックの音が聞こえる。
この部屋をノックをしたのは執事のスバル。
彼女専用の執事。
長身で色白で手足が長く、
髪の毛はワックスで無造作に遊ばせてあるが…切れ長な瞳が髪の間から覗き妖艶な雰囲気だ。
スバルは優雅な動きで大きなカーテンへと近づき、サッと開けて部屋に光を入れる。
ちょうど差し込む朝の優しい光はサナのまだ幼さが残る愛らしい顔を照らした。
サナは高校を卒業したが、まだ高校生のような若々しい顔だ。
そんなサナにゆっくりとスバルは屈んで顔を近づけ、低い声で囁く。
「サナ様…朝ですよ。」
サナは眠そうに頭を少し上げて目をこすり、スバルを寝ぼけ眼で見つめた後…また頭を枕に預ける。
そして眩しそうに布団でスッポリと顔を隠した。
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