執事ですが…なにか?

2/5
前へ
/10ページ
次へ
今日も天気がよく、風も暖かくて穏やかだ。 鳥が窓辺で囀り…サナの心はウズウズしてしまう。 サナは部屋にいることに耐えられず、お気に入りの本を持って窓から裸足で庭へと脱走した。 お気に入りの場所は屋敷の大きな木の下。 程よく日が遮られ、サナの小さい時からの秘密の場所だ。 サナは木の下に腰をおろして本を読み出したが、あまりの気持ちよさにウトウトし始め…遂には眠ってしまった。 どれくらい経っただろう。 サナは頭を撫でる手に気づき、ゆっくりと目を覚ました。 ふと目を体に移すと、白いブランケットがかけてある…。 今度目を上へずらすと、スバルが膝枕をしてサナの頭を撫でていた。 .
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加