バイト2日目

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2度目の測定の間、なんか斎藤さんの顔を見れなかった。 なんで男のひと相手に恥ずかしくなってるんだろ… こんな気持ち初めてでワケがわからなくなっていた。 「…生井くん?」 考え事をしていたせいで、斎藤さんが読み上げた数値を聞き逃してしまった。 「あ、す、すいませんっもう一回お願いします」 …ううっミスしてしまった…斎藤さんはますますムスッとしてるように見える。怒ってるのかなあ…やっぱり怖いなあ…。 2回目の測定の後、片付けをしていると 「生井くん、大丈夫?」 と言われた。 「あ、あ、さっきはすいませんでしたっ」 頭を下げると、斎藤さんは、 「そんな焦ったり緊張しなくていいんだからね、ゆっくりやろう」 と言って、僕の坊主頭をポンポンと撫でるようにしてくれた。 ボケッとしてたのを怒られるかと思ったので、逆にビックリしてしまって次の言葉が出てこなかった。 斎藤さん、優しいなあ…。 そう思うとなんか胸が、すごいドキドキしてきた。 3度目までの休憩の間、なんか休憩室で斎藤さんと一緒にいるのが恥ずかしくなって、 「ちょっとコンビニ行ってきます」 と言って、何の用事もないのに外に出て時間をつぶしたのだった。
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