カムアウト

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突然のミキちゃんの発言に、僕は固まってしまった。 ミキちゃんは、ぽっちゃりしてて、色白で…かわいいカンジで…なんか斉藤さんとは全然違うのに、なんでかしらないけどドキドキしてきた…。 …そりゃ正直、興味あるし、してみたいかもって気持ちが出てくる… でも… ミキちゃんは友達だし… 斉藤さんのことを考えるとなあ… うーん…迷うなあ… 「アハッ」 ミキちゃんは、動かない僕を見て笑いだした。 「そうだよね~、ぼくみたいなのはタイプと違うもんねぇ~」 …どうやら勘違いしてるみたい。それで迷ってたワケじゃないんだけど…よかったような残念なような、ちょい複雑な気分。 「でも、この画像で反応しちゃうケンちゃんは、やっぱクロだねぇ~」 そっか、普通は男同士の画像見ても「キモい」とか思うんだ。凝視してエロい気分になっちゃった僕は、やっぱりゲイなのかな。 「今度、本とか持ってこようかあ?みたい?」 「そ、そんな本あるの?…見てみたいかも…」 「あはは、ケンちゃん正直だなあ~。んじゃ次来るとき持ってくるよぉ~」 ミキちゃんはずっとニコニコと笑っていた。
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