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少し小走りで
公園前に立っていた
人物に
「お待たせ、ごめんね」
と手をあげながら言った
「大丈夫だよ~
葵 寝坊したの(笑)?」
笑顔で答えてくれたのは
葵の親友
黒崎 あやめ(15歳)
彼女も今日、晴れて
高校生だ
「違うよあやめ~
早く起きたけど
いろんなこと考えていたら家出る時間が
遅くなっちゃって…」
「なーんだ
ふふふ~
何考えてたの?
あっ
もしかして
恋についてとか♪」
とあやめは
笑顔で質問してくる
「なっ
そんなわけないじゃん
高校生活についてだよ」
「そっか~
でも
高校生になったんだから
葵だって
恋ができるよ~」
「もう
あやめったら」
「だって私はやく
葵に恋してほしいだもん」
そんなことなどを
二人で語りながら
登校していた
…
でもまさか
『葵だって
恋ができるよ~』
あやめが言った言葉が
実現するとは
今はまだ
知らない葵だった
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