~~第六章~~

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紅白戦勝利の次の日… 桜高野球部は解散し第二野球部が正式に桜高校野球部として認められた。解散時、監督やほとんどの選手が未練がなかったようだ。 大和》勝ったけど部員が足りなきゃ試合に出れねぇぞ。 試合まであと3週間。登録までには1週間しかねぇ。 涼》元野球部から引っ張ってくるとか? 大和》みんなやる気無さそうだったよ。 涼》う~ん 大和》……あっ!心配ないな。後ろ。 涼が後ろを振りむくと、そこには仲田が立っていた。 仲田》やっぱ諦めらんねぇ。俺はピッチャーをやめる。 一緒にやらせてくんねぇか。涼》先輩、いい夏にしましょう。 仲田》あぁ 敬二》9人揃ったとこで練習といきますか。 仲田》そうだ和田、あの球はなんだ? 涼》ナックル。 仲田》でもあまり変化しないな。そこが惑わされるんだかな。 涼》でも結構腕に負担がかかるんです。 仲田》そうか…………。 それから3週間。夏の甲子園出場をかけた県大会が開幕した。 仲田》春の出場があるからオレ達はシードだ。 桜高校は第三シード。2回戦からの出場となる。 敬二》試合までまだ日がある。しっかり調整せろよ。 帰り道、涼と渚は新聞の高校野球の記事をよんでいた。 渚》『春の出場校、県立桜高校はアクシデントにより仲田と1年8人の9人。初戦敗退の可能性も。第一シードの光聖学園、第二シードの新陵大附属高校、ノーシードの県立青葉南高校に甲子園への切符が渡る可能性が高い。』だって。 涼》くだらね。オレ達は勝つ!それだけ。 渚》そういや背番号は? 涼》オレが1で翼が4、仲田先輩が5。 渚》じゃエースだ。 涼》いや相手打者に左が多い時は翼。 渚》そっかぁ、翼は左利きだもんね。 涼》渚もマネージャーとして忙しくなると思うけど、ヨロシクな。 渚》うん!
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