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夢。
睡眠中に起こる、知覚現象を通して現実ではない仮想的な体験を体感する現象のこと。
僕は最近不思議な夢を見る。
夢ではいつも決まって紅と薄桃色の着物を着た髪の長い女の子が出てくる。
けどその子の顔だけははっきりと見えない。
夢の中で僕は彼女と一緒に居て凄く幸せだった。
この時が永遠に続けばいい。
夢の中の僕はいつもそう思う。
だけど、彼女は僕の目の前から消えてしまうんだ。
最後に何かを訴えるみたいに聞こえない声で僕に語りかけていた。
「 」
何て言ったの?そう言おうと思えば既に彼女は居ない。
それが凄く哀しかった。
夢に現れる彼女は僕に何を伝えたかったんだろう?
気が付けばいつもその事を考えていた。
「半兵衛よ」
「・・・・・・え?あ、ごめんよ、秀吉。何の話だったっけ?」
「大丈夫か?最近、ずっとぼんやりとしているが・・・・・・・」
「いやだな、平気だよ。心配性だな、秀吉は」
またやってしまった・・・・・・・。
生徒会の仕事中にぼんやりしてしまった僕を心配してくれた秀吉。
ありがとう、そしてすまない。
こんな状態の僕を許してくれ、秀吉。
夢の中の彼女が気になって仕方がないんだ。
きっと、彼女と僕の間には大切な何かがあるんだ・・・・・・・・・。
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