ピリオド

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どうやら俺の願いは叶い、そして一番大切な物を失ったらしい。 服屋は開店を迎え、人の列がようやくじりじりと動き出す。 約束の時間だ。主はまだ来ない。 胸がやたらデカいだけの、料理も掃除も下手くそな頭の悪い女だ。頭の悪さがそうさせるのか、笑っている顔しか見たことがない。 風俗業で、他の男の性器を舐めて稼いでいる金を俺が全部競馬でスッた時は、しょうがないなぁ、と涙を浮かべてはいたが、それでも笑っていた。
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